・ニート経験者


これだから最近の若者は…
と思った方も多いでしょう。

意外にニート生活も楽じゃない。
むしろ辛かった…
ニートは働かない怠け者という印象があり風当たりが強いですが、ニートはニートで大変なこともありました。
そこで今回、実体験やインタビューした方の証言を踏まえ、ニート生活は楽じゃないし、ただの怠け者ではないということを解説したいと思います!
目次
ニートになってみて

【ニートになったきっかけ】
私は派遣切りのような形で2ヶ月間職を失いました。
もちろん、バイト求人はいくらでもあるので働くことはできましたが、「働かないニート生活」に興味がありあえてニートになることに。

期間:2か月
貯金:20万円
居住:横浜のシェアハウス
収入:0円
【1日の過ごし方】
12時~13時:起床&だらだら
13時~14時:ごはん
14時~16時:だらだらする(主にネット)
16時~20時:マックや図書館などに外出
20時~21時:晩御飯
21時~26時:だらだらする(主にネットサーフィン)
27時:寝る


・毎日好きな時間に寝て
・毎日好きな時間に起きて
・好きなものを食べ
・好きなことだけしていました。
しかし、これが意外につまらないし辛い!
以下、理由を解説します。
【ニートがつまらない理由】1.自己管理能力が必要

と思われていますが、自己管理能力がないと有意義な時間を使うことができません。
24時間自由になると、並大抵の自己管理能力では生活リズムが崩れたりやるべきことを先送りしてしまうからです。
例えば私の場合、ニート期間中に将棋の勉強やブログ記事を書こうと思っていました。

「めんどくさい」、「明日やろう」、「なんかダルイ」の3連コンボで、簡単に快楽を得られるYouTubeやSNSばかりをやっていました。
しまいには、お金が全然ないのにパチンコにハマるという始末。
負けを取り返そうとして、6万円の借金もしました笑
私はニートになり生活習慣が狂いましたし、やるべきこともやらずにダラダラ過ごしていました。
ニートの生活ってマジで自由すぎて自己管理が難しく、堕落した生活を送ることになります。



私がインタビューさせて頂いた方も昼夜逆転の生活を送りダラダラと過ごす人がほとんどでした。怠け者がニートになるのではなく、ニート生活が人を怠け者にさせるのではないでしょうか?
人は予定があってこそ、生活リズムを維持できるのです!
予定がないニートは人間本来のリズムで生活しにくくなり、どんどんと堕落していきます。
【ニートがつまらない理由】2.お金の制限がある

ニートになると時間はたくさんありますが収入が0円になることにより行動が制限されます。
経験した人にしか分からないと思いますが、減っていく一方の貯金を気にしながら生活するのって結構大変です。
電車で移動するにしてもカフェで読書したり作業したりするのも全てお金がかかるため、制限された行動を毎日繰り返すことになるんですよね。
私は一日中家の中に引きこもっているのが苦痛なので毎日外出していましたが、行ける場所といえば、図書館とマクドナルド(コーヒーSサイズを注文)ぐらいです。

【ニートがつまらない理由】3.集団に属していない

ニートって学校にも行ってないし働いてもないわけじゃないですか?
となると、1日のほとんどを1人で過ごすわけですよ。
これめちゃくちゃ寂しいです…
私は1人でいる時間の方が好きですが、そんな私でも寂しさを感じます。
まだシェアハウスに住んでいたので若干の繋がりはありましたが、私以外全員働いていたので、ほぼ1人で過ごしていました。
精神衛生上も良くないかなと…

【ニートは辛いよ】1つ言わせてください

私自身が2ヶ月間ニートになったり、ニートの人にインタビューして思いました。

ニートはある種の防衛本能ではないか?

それはどういうことだい?
先ほど説明しましたが、ニートになることによって3つの辛いことがあります。
・自己管理能力が必要になる
・お金の制限がある
・集団に属していない
あくまで私の感想ですが、「働いた方がマシと思えるほど辛い」ですよ。
ニートになると生きている気がしないというか…
ニートになるということはそれなりの理由があるということだと思います。
内閣府の調査によると、ニートになる理由は以下のものがあります。
・病気、けがのため
・知識、能力に自信がない
・学校以外で進学や資格取得などの勉強をしている
平成24年のデータでは20歳から29歳では「病気・けがのため」が一番多く、その次に「探したが見つからなかった」「知識、能力に自信がない」が続きます。

また、DIAMOND onlineの記事によると、外来ニート(精神科診療所に通院しているニート)の数は約40万人と推計されました。
そして、その半数が10年以上外来ニート状態だといいます。
テレビやインターネットによって「働いたら負けかな…」という働く意欲がない怠けた若者像が広がりました。
それが今のニートのイメージです。
しかし、「なんらかの事情で働けない」という方が実情ではないでしょうか。
私は2ヶ月間のニート生活を経てこのように感じていました。
まとめ

今回は私のニート経験をご紹介させていただきました。
「働いたら負けかな…」と言っているようなニート像は少数派であり、メディアが作り出した仮想敵のようなもの。
ニートは社会的にも経済的にも弱い立場で、けっこう大変だなと思った次第です。
ゆーた
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