【インタビュー】芸人になったり、地下アイドルの運営をしている方

この記事を読んでほしい人
・お笑いが好きな人

・発達障害当事者

・アイドルが好きな人

ゆーた
こんにちは、ゆーた(yuta_okinawa)です!

 

インタビュー19弾!

 

 

今回お話を聴いたのは、45歳で発達障害の診断を受けたという、カネミノブさんです!

カネミノブさんは、お笑い芸人になったり芸能事務所の設立など幅広い活動をされています。

お笑いや地下アイドルに興味がある方、発達障害当事者は必見!

 

カネミノブさんとは?

【どんなひと?】

芸名:カネミノブ

本名:中田実伸

生まれ:1973年

NSC14期生(フットボールアワーと同期)

 

【実績】

M-1グランプリ2回戦進出
R-1グランプリ2回戦進出

 

その他フリーライター・構成作家・漫才作家・脚本家・サブカル評論家など多彩な顔を持つ。

 

【得意ジャンル】

地下アイドル/メイドカフェ/コスプレ/フェティッシュ/サブカル全般/酒場/繁華街情報/将棋/麻雀/相撲/競馬/演劇/お笑い/邦ロック

 

地下アイドルの育成・発掘にも定評があり、大阪城野外音楽堂「ハイパーあいどるフェス」ブッキングマネージャーを担当。

妻はシンガーの星歌未来。

 

【経歴】

・芸術大学を中退してNSCに入学

・お笑いをがんばる

・ココロノメディア設立

・地下アイドルと結婚

・発達障害の診断を受ける

・就労継続支援A型事業所で働く

 

芸術大学に入学してお笑いに出会う

 

ゆーた
カネミノブさん、こんにちは!

高校卒業後はどんなだったんですか?

 

カネミノブ
小・中・高とずっと空気の読めない発言をしていじめられてきまして、まず、そもそもその時点で発達障害だったわけなんですが、まあ時代が時代なんで気付くわけもなく。

芸大は変な人ばっかりいるって聞いたので、そこなら自分がまともな人として扱われると期待して芸術大学に入りました。

 

カネミノブ
ただやっぱり芸大でも自分だけ浮いてたんですよ。

サークルもどこに入っても馴染めなくて転々としてたんですけど、2回生のときになんとなく落語研究会に入ったら、「漫才のコンテストがあるから出ないか」って誘われて。

落語は特に興味なかったけど漫才やコントは昔から好きだったので、「あ、じゃあやろう」ってなりました。

 

カネミノブ
で、とりあえず、吉本じゃなくて、神戸のめっちゃマイナーな事務所のオーディションを受けたんです。

 

ゆーた
なるほど!落研から芸人の道がスタートしたんですね。

 

カネミノブ
ある日、父親に呼ばれて、「お前大学も行かずにお笑いやってるらしいな」って言われて。

父親はテレビの仕事をしてたので、「そんな無名の事務所に行くぐらいだったら、受かるように頼んどいてやるから吉本の養成所に行け」と。

 

カネミノブ
大学をどうするか迷ったんですけど、友達もいないし、どっちにしろほとんど単位取れてなかったので中退してお笑いに専念することにしました。

 

カネミノブ
その頃の時代背景を述べると、バブルがはじける直前で、大学生でもちょっとバイトしたら月に25万ぐらい稼げたんです。

普通の居酒屋でも、みんなチップをくれるので。

だから授業も出ずに毎晩飲み歩いてたっていうのもあり、単位はほとんど取ってませんでした。

 

ゆーた
すごい時代ですね!(*_*)

 

NSCに入学

 

ゆーた
NSC*ではどんなことしたんですか?

*NSC:タレントになるための養成所

 

カネミノブ
NSCに入学しまして最初はピンでやってたんですが、カワヒトくんという男性とコンビを組みました。

 

カネミノブ
夏ぐらいに「NSC杯」というイベントがありました。

僕ら秋入学組の14期生、4月に入学したばかりの15期生、そして卒業して3ヶ月経った13期生の3世代による合同トーナメント戦です。

 

カネミノブ
僕らは奇跡的に決勝トーナメントにギリギリ残りましたが、決勝トーナメント1回戦で、一期後輩のコンビと当たり、惨敗しました。

後輩に敗けて悔しかったんですけど、観に来てくれていたお客さんや吉本のスタッフさんの間で「あいつら誰や」みたいな噂になっていたようで、ちょっとだけ同期の中で注目されるようになりました。

 

カネミノブ
NSCを卒業した人のほとんどは、毎週日曜日の昼に開催される「2丁目ワチャチャライブJr.」という公開オーディションライブに出るというのが流れになっていました。

 

カネミノブ
そのオーディションで累積5週合格すると劇場のレギュラーになれるというシステムです。

僕とカワヒトくんは「ハムサラダくん」というコンビ名でそのワチャチャjr.に挑戦することになりました。

 

カネミノブ
で、3回目に1週合格したのですが、合格した瞬間に知らない女子高生に出待ちされて缶コーヒーの差し入れをもらったりしたので、「ああ、売れるっていうのはこういうことかぁ」となんとなく実感しました。

 

ゆーた
(芸人さんの人気すごい…)

 

カネミノブ
ただ、そこからネタの方向性にも行き詰まってきたので、解散することにしました。で、僕はとりあえずピンでやることになります。

 

カネミノブ
そうこうしているうちに貯金が底を尽き、バイトもしてなかったのでどうしようもなくなり、ファンの子に養ってもらおうと思って適当に選んだ子と付き合いはじめました。

 

カネミノブ
ですが、その子を妊娠させてしまい、更に他のファン数人ともエッチしてたのがバレて、ファンの間でめちゃめちゃ評判が悪くなり、劇場で全くウケなくなりました。

 

カネミノブ
もうお笑いやめようと思い、妊娠させたファンの子と結婚する準備を進めていたのですが、うちの父親が勝手にお金を出してその子を病院に連れていき、子供をおろさせたのです。

 

カネミノブ
まあ、史上最悪な毒親ですね。

それがきっかけで、彼女と疎遠になり、結局彼女が働いていたキャバクラのボーイに寝取られて別れました。

 

カネミノブ
どっちにせよ働かないといけなくなったので、お笑いは一旦やめました。

発達障害なので同時に2つのことをするっていうのが無理だったのです。

 

ゆーた
やはりお笑いだけで食べていくのは厳しいんですね…

 

【吉本を辞めた後】親の会社で事務仕事

 

ゆーた
その後はどうされたんですか?

 

カネミノブ
吉本を辞めたあと、父親の紹介で北新地の和菓子屋のバイトを始めたのですが、やはり発達障害のためコミュニケーションがうまくいかず、接客でのトラブルも多かったのですぐにクビになってしまいました。

 

カネミノブ
仕方なく親の経営している会社で事務をすることになったのですが、ある日合コンで事務をやってるというと「男の癖に事務?!」とバカにされたのがショックで、しばらく会社に行かず引きこもっていました。

男=営業職みたいな時代だったので。

 

ゆーた
今と全然違いますね…

 

カネミノブ
父親に「毎日じゃなくてもいいから来い」と言われたので、週3日、4時間程度出勤して月15万もらい、毎日夕方の早い時間から飲み歩いていました。

 

カネミノブ
ただ、そのおかげでプロの酒場ライターにも負けないほどの酒場業界の知識は身につきました。

 

お笑いを再開&バーの開業

 

カネミノブ
29歳のときNSC23期生の某女性ピン芸人と仲が良かったので、頼み込んでその子のマンションで同棲することになりました。

それからすぐ正式に交際を始め、ワンルームじゃ狭いからということで西成の広い部屋に引っ越しました。

 

カネミノブ
なんとかお笑いと両立できる仕事がしたいということで、平日のみのデスクワークを探していたところ、奇跡的に大手の出版社で編集をさせてもらえることになりました。

 

カネミノブ
その間に、僕はR-1ぐらんぷりの予選に初めて受かったり、同棲してる子とは別に女子大生のセフレができたりして、なかなかリア充っぽい日々を過ごしていました。

 

カネミノブ
ですが、1年半ぐらいすると、「あいつはお笑いをやっているんじゃないか」という噂が出版社の中で広まり、上司に呼び出され、雇用契約を打ち切られることになりました。大手は副業に関してはやはり厳しいようです

 

カネミノブ
再び無職になり、見るに見かねた父親が、「俺も持病があってもうすぐ死ぬから、最後の最後にもう一度だけ子供孝行したい」ということで、90万円出資してくれたので、アメ村*の小さな雑居ビルの地下でバーを開業することにしました。

*アメ村:大阪府心斎橋付近の通称

 

カネミノブ
ただ、麻薬常習犯に放火されるトラブルがあり、客足も途絶えてしまったので、閉店せざるを得ませんでした。最後の2ヶ月分の家賃も払えず、ほとんど夜逃げみたいな形で出ていきました。

 

芸人を目指す人生が終わる

 

カネミノブ
またまた無職になったのですが、同棲していた女芸人が働いてるコンビニを紹介してくれることになりました。

ですが、発達障害なので案の定、接客で客と頻繁にトラブルを起こし何回も警察沙汰になり、クビになりました。

 

カネミノブ
お笑いの方はオーディションに落ち続け、2人とも心が折れたのもあって、お笑い活動も段々少なくなり、何をするわけでもなく、ただバイトするだけの日々が続いていました。

 

カネミノブ
そんな生活に疲れていたのでしょう、ある日バイトから帰ってくると彼女がペットの犬を連れて部屋から消えていました。

 

カネミノブ
次の日、彼女の母親から連絡があり、もうこれ以上娘に貧乏生活させるのは限界であるということで連れて帰ったそうです。

 

カネミノブ
その頃には完全にお笑いからは足を洗いました。本気で芸人を目指す人生っていうのはそこで終わったと自覚してます。

 

ゆーた
誰もが輝ける場所ではない厳しい世界なんですね…

 

地下アイドルと出会う

 

ゆーた
それからはどうされたんですか?

 

カネミノブ
酒場ライターになる夢もあったので、飲み歩くついでに酒場を取材してフリーペーパーを制作し、業界関係者の目にとまるのを待つ、という作戦をとることにしました。

 

カネミノブ
ですが、周りにアドバイスをくれる人や交渉事を代わりにしてくれる人が誰もいなかったので、強引に取材を頼み込んでは頻繁にトラブルを起こしました。

悪い噂はすぐ広まり、道頓堀の裏側にある「坂町」という飲み屋街のエリアから追放されてしまいました。

 

カネミノブ
その数日後、オタクの街・日本橋を歩いていると、偶然メイドカフェの呼び込みに声をかけられました。

他に客もいないようで、常時メイドさん3~4人に囲まれ放置されることもなく、楽しい時間を過ごしました。

 

カネミノブ
ちょうど坂町も追い出されたことだし、次の日から仕事が終わると、日本橋のありとあらゆるメイドカフェに連日入り浸るようになりました。

 

カネミノブ
ある日、すっかり仲良くなったメイドさんに「日曜日、ライブがあるから観に来てほしい」と言われました。そのメイドさんは地下アイドルとメイドの二足の草鞋で活動しており、日本橋ではありがちなパターンでした。僕は自分自身が舞台で活躍する夢を捨てた人間なので、今更他人のステージなど観たくもなかったのですが、結局押しに負けて観に行くことにしました。

 

カネミノブ
その日、トリで登場した地下アイドルが、中川翔子の「pretty please chocolate on top」という曲を歌い始めました。それは呆れるほど癖の強い歌い方で、本家とはかけ離れたブリっ子全開のパフォーマンススタイルだったのですが、まるで本人のオリジナル曲であるかのような独自の魅力がありました。

 

カネミノブ
「なるほど、同じカバー曲でも、アレンジのセンスによってここまで差が出るものなのか…」と感心しました。

 

カネミノブ
その日から、僕は「地下アイドル」という業界に興味を持つようになり、バイトの休みを日曜日にしてもらい、仕事の日はメイドカフェ、日曜日は朝から晩まで5~6ヶ所の現場を回って地下アイドルを研究するという生活リズムになりました。

 

ココロノメディア設立

 

カネミノブ
そんな折、東京のほうでは地下アイドルがナイフでメッタ刺しにされるという事件があり、地下アイドル現場の警備体制が問題視されるようになりました。ただ、日本橋で歌っている子達は当然フリーランスなのでマネージャーやガードマンなどつける余裕はありません。

 

カネミノブ
で、当時、よくライブのチケットを買ってあげていたフリーの地下アイドルが僕に「マネージャー扱いで、無料で入場できるようにしてあげるから、物販時の警備をしてくれませんか?」と提案を持ちかけてきました。

 

カネミノブ
ライブがタダで観られるのなら断る理由はない、ということで、二つ返事で引き受けました。

 

カネミノブ
すると、その噂を聞きつけ、「私のスタッフもして欲しい」「私のステージを撮影しておいて欲しい」など、僕に雑用を頼む子が増えてきました。

 

カネミノブ
僕が雑用を担当する子が5人を越えてきたあたりで、「スケジュールの調整が大変なので、ちょっとグループLINE作ってまとめやすいようにしよう」という流れになりました。

その時に、なんか芸能事務所っぽいグループ名にしたいね、ということで、「ココロノメディア」と名付けました。

 

カネミノブ
すると、日本橋で地下アイドルイベントなどの主催・運営をしていた友達が、事務所っぽいことをするなら関係者との人脈が必要だろうということで、各ライブハウスのスタッフを紹介してくれたりしました。友達が何の見返りもなく僕のために動いてくれなかったら、ココロノメディアは成り立たなかったと思います。

 

ゆーた
すごい、色々重なって今に到るんですね!

 

現在の運営状況

 

ゆーた
現在、ココロノメディアではどのような活動をされているのですか?

 

カネミノブ
今現在、ココロノメディアの主な業務としては、ライブに出たい地下アイドル、もしくは今から地下アイドルを始めたいという子にライブの紹介などをしています。

 

カネミノブ
事務所の定期ライブは毎月開催しているので、外部のイベントに出すにはまだちょっと早いかなと判断した場合はそこからスタートしてもらってます。

 

星歌未来さん

 

カネミノブ
芸能事務所の仕事って、なんか特別な事業と提携したり、所属の子が爆発的に売れない限り、意外とルーティンワークなんですよ。

 

カネミノブ
それと、メディア関連のコネが全くなく、正直事務所の規模としては頭打ちになってきているので、テレビやラジオ、雑誌などの各種メディアにコネを持っていて、ココロノメディアの活動に協力してくれる人間を探しているのが現状です。

 

カネミノブ
あと、やはり資金がなく、このままでは事務所をもう一段階大きくすることができないので、出資者も探しているところです。

 

ゆーた
アイドル戦国時代ですもんね〜^^;

 

【現在】就労継続支援A型事業所で働く

 

ゆーた
その他、カネミノブさんの現在の生活についてお伺いしてもいいですか?

 

カネミノブ
現在は就労継続支援A型事業所という、障害を抱える人が就職へのステップアップとして簡単なパソコン作業で賃金をもらう会社で働いています。

ですが、ルール上、1日4時間しか働かせてくれません。

 

カネミノブ
かといって障害者枠でフルタイムの求人に応募しても、年齢がネックなのと、あと過去にやっていた出版社の編集や雑誌のレイアウトが正直誰でもできる仕事なので、実質なにも特別な技能がない状態のためどこも受かりません。

もう二百社以上落とされています(全て障害者枠です)。

 

カネミノブ
東京だったら自分に適した障害者枠の仕事が在るみたいですが、なにせ大阪は求人が少ないので。

 

ゆーた
1日4時間しか働けないんですね!?

生計を立てるのめちゃくちゃ大変そうですね…

 

カネミノブ
音楽イベントを運営しているときに知り合った女性シンガーと2年前に結婚し、今はその妻が家計を支えています。妻も普通のOLで決して稼いでいるわけではないので、この生活がいつまで続くか分かりません。

何度も自殺未遂を試みましたが、そのたびに警察に保護されました。

 

カネミノブ
僕は妻の負担を減らすために「精神病患者用の隔離病棟に入院したい」と申し出ているのですが、なかなか認められない状況です。

初診時に年金未払いだったので当然障害年金ももらえません。

このままいくと確実に夫婦揃ってホームレスです。

 

ゆーた
なるほど…

お仕事募集貼りますね

 

ねこ
仕事の依頼ある方は、こちらまでご連絡を!

Twitter:(@kokoronomedia

メール:isobe_manabe@yahoo.co.jp

 

【これから】ライターかプログラマーを目指す

 

ゆーた
最後に今後の目標についてお聴きしてもいいですか?

 

カネミノブ
目標ですが、ライターとしての実績はそれなりにあるので(若手お笑い芸人の評論コラムの執筆、ライブハウスの公式サイト内でのディスクレビューの執筆など)、やはりライターの仕事を探すか、もしくはプログラミングが元々得意なのでプログラマーの仕事を探すか、現状は二者択一だと思っています。

 

ゆーた
今までの経験が活きますし良いですね!

 

カネミノブ
精神障害の影響で対人恐怖があり、自分で営業をかけたりランサーズなどに応募することができないので、営業活動を代行してくれるボランティアも探しているところです。

 

ゆーた
おー、ぜひぜひお仕事お願いしたいです!

もしライティングなどお仕事の依頼をしたい場合はどうしましょうか?

 

カネミノブ
仕事依頼はTwitter(@kokoronomedia)か、LINE(ID:kaneminobu)か、メール(isobe_manabe@yahoo.co.jp)でお待ちしております。

 

ゆーた
おっけいです!d(^_^o)

今回は、お笑い芸人の裏側や芸能事務所のお話など聴かせて頂きありがとうございました!

 

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